この記事は約13分で読み終えれます
離婚率。日本では最近は落ち着いているものの、やはり増加傾向にあるみたいですね。
それでは、世界の離婚事情はどうなっているのでしょうか?
今回は主要国の離婚率をランキングでまとめてみました。ぜひ最後までご覧になってみて下さい!
スポンサーリンク
目次
世界の主要国離婚率ランキング
画像参照元:http://urx.blue/A0hF
- 第7位 イタリア 0.91
- 第6位 日本 1.77
- 第5位 フランス 1.97
- 第4位 イギリス 2.05
- 第3位 ドイツ 2.19
- 第2位 アメリカ 3.6
- 第1位 ロシア 4.5
こちらの数字は人口1000人あたりに対する離婚人数の数字で表しています。日本は1.77ですので、1000人あたり1.77人が離婚に踏み切ったということですね。
日本の数字は厚生労働省が平成27年に発表した、人口動態統計に基づいて記載しています。外国の離婚率に関しては国連が発表したデータに基づいています。
国連 「Demographic Yearbook」こちらのtable25に離婚率が記載されています。
世界のランキングで見るとよくわからない国も含まれていましたので今回はG8に加入している国のランキングを考察してみましょう。
ちなみに・・・、全世界別で見ると日本は36位でした。世界で見ると日本はまだまだ大丈夫なのですかね。
世界の離婚率ランキング
7位 イタリア
画像参照元:http://urx.blue/A0iC
情熱の国 イタリア
初対面の女性には必ず「あなたと会う為に僕は産まれてきた!」と話し掛けていそうなイタリアですが、意外にも離婚率はとても低いです。
これは宗教が影響しています。イギリスはカトリック国ですが、カトリックでは元々離婚は認められていませんでした。
離婚制度の成立が1970年とまだ40年ほどしか経っておらず「離婚」そのものに眉をひそめる人も少なくないと言われております。
また離婚手続きがかなり煩雑であることも理由の一つとしてあります。
ただこれはあくまで夫婦の離婚率であり、元々結婚する割合が少ないイタリアだからこその離婚率かもしれません。
その証拠に不倫率は世界3位となっており、プレイボーイのイメージは間違ってないようですね(笑)
数字だけでは見えてこない部分もあるのでいろいろな観点で物事を見ることが大切ですね。
6位 日本
画像参照元:http://urx.blue/A0io
日本は先進国の中では6位にランクインしています。
全世界の国と比べると日本は36位ですので、そこまで高くないかもしれません。ただ過去よりは増加傾向にありますので、このまま低い順位を保っておきたい物です。
しかし離婚率が低いからといって幸せかどうかはわかりません。
日本の離婚率が低い理由が、「離婚できる環境ではないから」であると結婚生活を送っていても幸せではありません。
欧米は離婚率が高いと言われていますが、観点を変えると個人の生き方が尊重されているともとれますね。
ただ離婚率を低くすれば良いというわけにもいきません。難しい問題だと思いますね。
5位 フランス
画像参照元:http://urx.blue/A0ij
ここでも欧米諸国がランクインしています。
後でまとめますが、欧米は社会福祉が整っており、女性が一人になっても生活にあまり支障がないことから離婚率は高い傾向にあるようです。
また女性の社会進出が進んでいることも一つの要因ですね。
フランスもそのような理由で5位にランクインしております。
またフランス人の男性は時間にゆとりがあることも離婚率が上がる一つの要因です。パートナーと過ごす時間が長くなると、それだけ嫌な所が見えたり、この人と一緒に居れないと思い始めるタイミングが早いようです。
異性との距離はそれなりにあった方が良いかもしれませんね(笑)
ただ離婚して一人の時間を作るのではなく新しいパートナーと積極的に過ごすようです。羨ましいと言ったら怒られるでしょうか、、、笑
スポンサーリンク
4位 イギリス
画像参照元:http://urx.blue/A0ie
「紳士の国」として有名なイギリスですが、意外にも離婚率は高い方ですね。イギリスの離婚率は欧米の中でも年々上昇傾向にあるようです。
これはイギリス人の「個人主義」が関係しているのではないかと考えられております。
この個人主義は伝統的な家庭では子育ての段階から始まっています。大人だけの付き合いが邪魔されないように子どもだけの寝室を作り子どもだけを先に寝かす。といったことも行われていました。
伝統的な個人主義の考え方が他人との共同生活を難しい物にしているのかもしれませんね。
3位 ドイツ
画像参照元:http://urx.blue/A0hT
ドイツの離婚率は2.19となっていますが、これはどれくらいの数値なのでしょうか?
婚姻率を見ると、4.7ですので実はドイツも「2組に1国は離婚する国」に該当していますね。
離婚率50%以上となると、比較的に高い方に分類されると思います。
ではドイツの夫婦事情はどのようなものなのでしょうか?
ドイツでは離婚後の女性に対する制度が非常に充実しています。
離婚後は男性から子どもが25歳になるまでに養育費を払う義務がありますし、その養育費が足りなければ別で援助を受ける制度もあります。財産分与等も有利みたいです。
このことから、嫌な人と一緒に住むよりは早く離婚して援助をもらった方が良いと考える女性が多いみたいです。
また女性の社会的地位も高いのでこの理由も相まって離婚に踏み切る女性が多いみたいですね。母は強しという所でしょうか。
2位 アメリカ
画像参照元:http://urx.blue/A0hQ
アメリカは2組に1組が離婚する!と巷では言われております。
人口1000人あたりの婚姻率と離婚率を見比べると、
婚姻率 6.8
離婚率 3.60
ですので、確かに2組に1組は離婚していますね。
では、原因は何なのでしょうか?
実はアメリカは州ごとに離婚率が大きく変わってきます。ニューヨーク州は2.2ほどですので日本と同程度です。他の州でいうと6を超える州もあると言われております。
何が違うのか・・・
端的にいうと「超格差社会」が離婚率をあげる原因になっていると言われています。
ニューヨークは比較的富裕層が多いので離婚率は低いのです。しかし逆に貧困層になると離婚率がぐっと上がると言われております。
お金がなく家族を養っていけないから、別れるという道を選ぶ事が多いみたいです。
その貧困層が最近増えているからアメリカの離婚率も高いまま推移しているのではないかとも言われております。離婚率は時にその国の社会情勢も映し出すことがあるみたいですね。
ちなみにアメリカは離婚手続きがかなり厳格に行われます。
日本みたいに「性格が合わない!」という理由では、まず離婚できないみたいですね。
それでも離婚率が高いという事は、よっぽど追い込まれた家庭が多いということでしょうか・・・
1位 ロシア
画像参照元:http://urx.blue/A0hK
ロシアは圧倒的に離婚率が高い国です。全国別でも堂々の1位に君臨しています。
別の統計によれば「結婚した100組の内、80組は離婚する」とまで言われているみたいです。
なぜロシアではここまで離婚率が高いのでしょうか??この理由には「ソ連時代」が関わっているのではないか?と言われています。
ソ連とは社会主義体制であり、この体制が整っているときは食べ物や住む場所に困らず余裕がある生活を送っていました。
現地の人々も「近所とは仲が良く、常に助け合う関係だった」と言っています。
こういう状況だからか、離婚も少なかったみたいです。
それがソ連崩壊後は余裕のある生活が崩れ、全てがゼロからのスタートと想像を絶する環境の中で生きて行く事になりました。
特に問題となっているのが失業です。社会主義体制の時は仕事を平等に割り当てられたので、男性は仕事を探さなければなりません。
しかし、なかなか見つからず家族を養う事ができない・・・。その結果アルコールやドラッグに溺れ、その様子を見た妻や子供が離婚を決意するという事が相次ぎました。
アルコールやドラッグの歴史は現代にも残り、ソ連崩壊から時間が経った今日でも、離婚率が高いのではないかと言われています。実際にロシアの離婚原因は男にある例が多いみたいですね。
あくまで憶測にしか過ぎませんが、ロシアの離婚率の高さは非常に興味深い数値になります。
まとめ
世界の離婚を見ると様々なことが見えてきますね。
その国の歴史であったり、社会情勢、宗教などなど・・・。日本だけに目を向けているととても気がつかない事ばかりですね。
個人的に欧州の離婚率の高さに興味が惹かれました。
家族を持つ事や子どもが嫌いという訳ではなく、社会福祉が整っている事で一人一人が動きやすい環境にあるということですから。
それに夫婦という形はとっていなくても事実婚で子どもを育てている男女も多いみたいです。数値だけでは計れない部分もありますね。
日本は世界と比べると離婚率は低いですが、幸福度が低いことを考えると今のままでよいのか?と考えさせられます。
とは言っても、将来を誓ったパートナですので一生を寄り添って生きていくのもよいかもしれません。ご覧いただきありがとうございました。
スポンサーリンク